【発達障害の親が学ぶペアトレとは?】

ペアレントトレーニングって何?

発達障害の子どもを育てる親なら、ペアレントトレーニングという言葉を一度は聞いたことがあるはず。

悩むママ

発達障害は親のせいだから、親をトレーニングするの?

そんなことはないよ。

ペアレントトレーニングとは、親が子どもの特性を学び受け入れることで、親子関係を良好にするための学びです。

息子が通っていた療育センターで、数年前に行われたペアレントトレーニング勉強会で学んだことをアウトプットしていきます。

時間が経つと忘れてしまいがち

この記事では、ペアレントトレーニングのことをペアトレと表記します。

目次

ペアレントトレーニングとは、親も子も笑顔でいるためのプログラム

仲良く本を読む母と子

ペアレントトレーニングと聞くと、トレーニングというパワーワードにどきっとしてしまいそうです。

発達障害を抱えるわが子を育てるお母さんは、常にこんな感情を抱きがちです。

私のせいでこの子は発達障害になった

文字に起こすだけでも切ないです。

  • 産んだ私に原因があるんじゃないか…
  • 私の育て方に問題があるんじゃないか…

もう、自分を責めるのはやめませんか?

思うべきはそこではないよ、とペアトレで教わりました。

親子関係の悪循環に気付く!

喧嘩して気まずい母と子

子どもと過ごす時間がつらいと感じることはないでしょうか。

そう感じるのは、親子関係が負のスパイラル(悪循環)に陥ってしまっているからなのです。

悪が悪を招く負のスパイラル

親子関係 負のスパイラル

かなり険悪ですね…。

わかるわかる…。触発されてついつい言っちゃうよね。

学校から帰宅するなりツッコミどころが多くて、ついつい口やかましく言ってしまいます。

  • ランドセル片づけなさい!
  • トイレの電気消しなさい!
  • どうして妹を叩くの!     などなど…

とにかく家のなかがざわついていて、気が休まりません。

このスパイラルにいる間は、親も子もとても苦しいのです。

しかし、そんな負のスパイラルから脱却する方法があるんです!

負のスパイラルからの脱却方法

下図の右上の「問題行動」を「良い行動に注目する」に脳内変換しちゃいましょう。

良い行動に注目するに変換する
悩むママ

ぶつけられた怒りを、誉めるに変換するなんて難しすぎません?

変換するだけ!とは言っても、結構難易度が高いですよね。しかしここが突破口で、問題行動を上手くスルーすることで、ぶつけられた怒りを誉めるに変換できるのです。

問題行動をスルーする方法についても、ペアトレでは細かく学びます。

職場の上司や夫、友人などに置き換えてみましょう。怒ってばかりの相手だと自然と嫌いになって、話なんて聞きたくないですよね。

常に自分を攻撃してくる人の話なんて聞きたくないので、いくら怒っても耳に入りません

反対に自分のことを認めてくれるの話は、食い気味で聞き入ってしまいます

肯定感のある言葉かけから始めることで、心を開きやすくすることがポイントです。

良い親子関係のループを生み出そう!

仲良し親子

誉めることが出来ると、こんな感じのループに変わっていきます。

良い親子関係のループ

最初は、

何を誉めたらいいのさ!

って思っていました。そんな漠然としていた感情も、ペアトレを学ぶことで誉めるポイントが見えるようになってきました。

つまり、誉める感度を鍛えるのです。

だからトレーニングなのね!

親も子どもも自信がつく

自己肯定感が育まれた子ども
悩むママ

何だか、子どもばっかり褒められて、自分が疲れない?

子どもにゴマをすっているようで気が乗らない印象もありますが、そんなことはありませんでした。

不思議なことに、子どもを誉める事でなぜだか自分も満たされるんです!

良い言葉のシャワーを浴びた子どもは、ルンルンでお母さんへも優しく接することができます。

息子

なんか手伝うことない?

妹とケンカばっかりだった息子は妹にも優しいので、家の中がとても平和です。

家事もはかどる~♪

発達障害と向き合う

子どもを見つめるお母さん

自分の子どもに発達障害があると分かると、診断名をつけられることがあります。

これが、何だか悪いレッテルを貼られたようで悲しいものです。

親は、この事実と向き合うことが始まります。

どうして診断名をつけるの?

診断名をつける前に、主治医の先生からあった話がこちらです。

主治医の先生

〇〇君の困りごとをサポートしやすいように診断名をつけているということを忘れないでくださいね!

そうかぁ…。困りごとを言語化したのね!

悪いレッテルでもなんでもありません。発達障害を抱える本人が、サポートしてもらうための指標なのです。

この説明があったお陰で、診断名を前向きにとらえることができました。

発達障害は十人十色

発達障害には、以下のような種類があります。

  • 自閉症スペクトラム
  • アスペルガー症候群
  • 注意欠陥多動障害(AD/HD)
  • 学習障害(LD)
  • トゥレット症候群

困りごとの度合いはグラデーションになっていて、明確にグループ分け出来ないイメージです。さまざまな障害が重なり合う人もいて、発達障害の方が抱える困りごとは十人十色です

画像引用:厚生労働省 発達障害の理解

何に困っているかが、診断名でよくわかるね!

発達障害について、親自身が理解することからペアトレはスタートします。

発達障害を理解するためのおすすめ書籍

私が、発達障害を理解しようと購入した本がこちらです。

発達障害の人が見ている世界 著書表紙

ネットでも話題になっていた「発達障害の人が見ている世界」で、発達障害について学んでいます。

様々な発達障害の事例が詳しくまとめられているので、目次からわが子に当てはある困りごとを探して学ぶことができます。

必要な情報だけピックアップできるので、本が苦手な人でも読みやすいです!

発達障害の人が見ている世界 目次
多動になってしまう理由
喜怒哀楽が激しくなる理由

まとめ

ペアトレ 親の心を軽くする

今回は第1回ペアレントトレーニングとして、ペアトレについてご紹介しました。

発達障害は親のせいという前提で、親をトレーニングするのかな?とネガティブなイメージを持たれがちなペアトレですが、

親の心を軽くするためのトレーニング

なのです。

療育センターで数年前に学びましたが、今回改めてアウトプットしようと思ったのは、私自身学んだことを忘れてしまってきたなと実感したからです。

また怒りんぼママの再来…。

ADHDの内服薬を始めたのがきっかけで、主治医の先生と話す機会ができ、

主治医の先生

お薬の服用もだけど、ペアトレで学んだこともやってね!たくさん誉めてね!

あの時の学びを忘れてしまっている自分に気付き、反省しました。

子どもにとって親に認めてもらえることは、大きな原動力です。

子どもを誉めると、不思議なことに私自身の心も軽くなります。

あの怒りは何だったのか…。わが子LOVE♡

しっかり自分の中に落とし込みたいという気持ちと、同じく子どもの発達障害で悩んでいるパパママの苦しみが和らぐといいな、という想いでペアトレ記事をスタートしました。

発達障害の子育てに奮闘する方々へ届くことを祈って…✨

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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