【おこだでませんように】怒ってばかりのお母さんを変えた絵本

親になると、子どもを通じて色んな絵本と出会います。

中にはお母さん自身にすごく刺さる内容ものものあって、私の為の絵本なんじゃないの?って思うものもありますよね。

今回ご紹介したい絵本「おこだでませんように」も、まさにそのような絵本です。

発達障害のある子どもを育てる母として、とても考えさせられた一冊をご紹介します。

この記事で伝えたいこと

子どもについつい怒ってしまって自分を責めてしまうパパママへ、心がふっと軽くなる絵本をご紹介します。

発達障害児の子育てに奮闘するパパママへは特にオススメの一冊。

この記事を書いた人

ことね

  • 一男二女の3児ママ。
  • 長男ASD、長女ADHD。どちらも軽度。
  • 長男が3歳の頃に発達障害が発覚し、発達障害のある子育てに奮闘中。
目次

ふしぎなタイトルの絵本

この絵本について

変わったタイトルの本です。

この本とはネットでたまたま出会いました。はじめは意味の分からないタイトルと、涙をうかべくやしそうな男の子の絵の表紙に

ことねままちゃん

どういう意味なのかな??

という印象でした。

ネット記事であらすじを知った私は、その表紙が伝えようとしていたメッセージにはっとします。

私に怒られてばっかりの息子も、主人公の男の子のような気持ちでいたのかと思うと胸が締め付けられます。

絵本の基本情報

作:くすのき しげのり

絵:石井聖岳

ストーリー

登場人物は、小学一年生の男の子。お仕事で忙しいお母さんに変わって妹の面倒をみても…給食当番をしていても…。

良かれと思ってしたことがいつも裏目に出てしまう。「ぼくはいつもおこられる」「ぼくは悪い子なのかな」

そんな男の子が七夕の短冊にある願いを込めて、習ったばかりのひらがなで一生懸命に書きました。

男の子の想いに気付いた先生とお母さんは、思わず涙するのです。

発達障害のある息子に怒りっぱなしのわたし

良かれと思ってやっているのに

うちの子には、軽度ではあるものの発達障害があります。グレーゾーンなので一見「ふつうの子」と思われがちですが、「ふつう」に出来ないことがあるゆえに失敗や誤解を与えてしまいます

私がせわしく夕飯の支度をしていると、長男は手伝いをしてくれます。彼は「せっかち」「注意散漫」なため、その日は私のお茶碗を割ってしまいました。

「お母さんを助けたい」「認めて欲しい」という想いではじめたお手伝いなのに、夕飯の支度に焦っていた私はつい「何で両手でしっかり持たなかったの⁉」と言ってしまいました。

私が失敗した時には、いつも「まぁ、いいさ」と寛大に許してくれます。そんな長男を責め立ててしまったんです。

ことねままちゃん

なんと器の小さいこと…。

後で「あぁ、どうしてあんな言い方したんだろう…。」ととても自分を責めたことがありました。

絵本が教えてくれたこと

反射的に怒ってしまう日もまだまだあります。それでも時々「これには本人なりの理由があるんじゃないかな」と事態を検証するようになりました。まさに、この絵本のお陰です。

生きることに不器用な長男の気持ちを、この絵本が教えてくれました。

子どもに怒りそうになったら、絵本の男の子を思い出す

きっとこの絵本に出会ってなかったら、ずっとおこられっぱなしの長男は「どうせ自分なんて何をしても怒られるんだ」と、自己肯定感がすり減っていったことでしょう。

発達障害の子どもを育てる私にとって、この「おこだでませんように」は大切な育児本です。

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おすすめシーン

主人公の男の子が同級生と喧嘩をする場面があります。でも元をたどれば男の子は悪くないんです。でも、結局怒られるのは主人公の男の子。男の子の気持ちを考えるととても切ないシーンです。

「何でぼくが怒られないといけないんだ」と悔し涙を流します。

これはうちでも兄妹ゲンカで良くあることです。妹が悪いのに長男が手を出したばかりに怒られる…。

こんな時、長男はこの主人公と同じように「何でぼくが怒られないといけないんだ」と悔しい思いをしていたはずですよね。

私はこの絵本を読んでから、こういう場面に出くわすと絵本のことを思い出します。

まとめ

今回ご紹介した絵本「おこだでませんように」は、発達障害を抱える子どもを育てる私にはとても刺さるものでした。そうでなくても、子育てをする方なら心のどこかがほっこりする感覚を味わえるのではないでしょうか。

あらすじだけではなく、ちゃんと最初から最後までしっかり読んで味わいたくて即購入しちゃいました。

購入した絵本を子ども達に読み聞かせしたときの、長男の「えへへ…」という照れ笑い。

ことねままちゃん

あぁ、やっぱり同じ気持ちだったんだなあ

そして、頭ごなしに怒ってばかりの私はごめんなさいの気持ちでいっぱいでした。

彼は彼なりに、自分が生まれ持ったハードルのある世界を一生懸命歩いているんだなと思い知らされた絵本でした。

これからもっと困難に立ち向かう時がくるとして、その時私は「ど~ん!」と構えていられる良き理解者でありたいです。

発達障害を抱える子どもの親として、まだまだこの絵本にはお世話になりそうです。

私の、出会ってよかった素敵な絵本のお話でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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